三協物産株式会社

EMSTARについて

当社の構想するEMSTARについて、図像と解説をご覧ください!

EMSTAR:図像と背景

はじまり
2009年当時、当社は、早稲田大学環境・エネルギー研究科永田研究室と「中小企業の環境配慮経営」に関して共同研究を行っていました。永田研究室では、それぞれの研究構想にネーミングを行っていたことから、同研究室助教の切川卓也氏(現環境省職員)のアドバイスを受け、この言葉は生まれました。
“一歩進んだ「ムダ取り」”とは、単なる省エネ・省資源活動ではなく、「ものづくり」のあり方全般を見直すといった挑戦的な展望を意味しています。
以下に、個別要素に込められた意図を説明します。

1)組織の名称:
ここには、 EMSTARに賛同する個人・団体・事業者の名称が入ります。5つの要素の筆頭に名称が配置されることにより「主役」を明らかとする意図もあります。
2)勿体ない:
2004年にノーベル平和賞を受賞されたケニアの環境副大臣(当時)ワンガリ・マータイ氏(故人)が、直後の来日時にこの日本語に出会い感動され、以後その世界的な普及が図られました。環境保全活動の本質が資源・エネルギーの「節約」にあることは言うまでもありません。2050年に向けての確固たるキーワードとして、今後ますます重要な概念となることに違いはなく、その意味でEMSTAR(r)の基本姿勢を示しています。
3)合本の思想:
「日本資本主義の父」と称され、生涯に500社の企業の設立・経営に関与した「渋沢栄一」の基本理念とされる「合本主義」を援用しました。「合本」とは、関係者一同の力を合わせるという意味で、EMSTARの普及を図る上でのバックボーンとしての位置づけがなされています。
4)長所伸展:
経営コンサルタントの船井幸雄氏(故人)が、生前、好んで言及されていました。“自身の強みを見出してそれを磨け!”というEMSTAR(r)の基本姿勢を示しています。
5)不即不離:
“本業に拘るな! 本業から離れるな!”という EMSTARの基本姿勢を示しています。当社のミッションである「ゴムを通じて地球環境の保全に貢献する」がこれに準じています。

EMSTAR2:5つのRe‐を考慮に入れた環境マネジメントシステム

はじまり
2018年6月から2021年2月にかけて、当社は、東京都中小企業振興公社の主催する「新サービス創出スクール」に参加し、中小企業の環境配慮経営への取組み支援を目的とする「ビジネスプラン」を策定しました。
その一環として長らく掲げてきたEMSTARの内容についても見直しを行い、これを置き換えるのではなく新たな展開への礎とするためにEMSTAR2として掲出するに至りました。

1)Resources(諸資源):
原初のEMSTARが「一歩進んだ諸資源の管理」を目指していましたので。まずはここが起点となります。
2)Respect(尊重):
原初のEMSTARが「勿体ない」を筆頭に掲げていましたので、それを敷衍することでさらなる発展を目指しています。
3)Renewal(再生):
とくに現在の喫緊の課題である「再生可能エネルギー」を意識しここに掲出しました。
4)Research(探求):
「未知の領域を絶えず探索し続ける」という基本姿勢を示すため、ここに掲出しました。
5)Review(反省):
自分達を含めたあらゆることに「批評的に対応する」ことを意図して、ここに掲出しました。

EMSTAR3:エコ・ブランディング研究協会EMSTAR

はじまり
2023年年末から2024年初頭のいわゆる「正月休み期間」に、前年に引き続き「町工場見本市」への出展準備を進める中、Eco-brandingを推し進めていくための「原点回帰」の必要性が強く認識されるに至りました。

以下に、個別要素に込められた意図を説明します。

1)○○屋:
ここには、 Eco-brandingの実施主体(環境配慮経営事業者)の業種区分が掲出されます。初期EMSTARにおいて「不即不離」と称されていた“本業に拘るな! 本業から離れるな!”という EMSTARの基本姿勢をも取り込むことが想起されています。
2)もったいない:
ここでは初期EMSTARへの「原点回帰」を果たすとともに、「資源」の範囲を従来の「モノ」に限らずヒト・カネ・情報への拡張を企図しました。
3)合本の思想:
ここでも初期EMSTARへの「原点回帰」を果たすとともに、あらたにSDGsの17番項目「パートナーシップ」を念頭に置くこととしました。
4)長所伸展:
ここもまた初期EMSTARへの「原点回帰」となりました。いわゆるSWOT分析が論理性・客観性を標榜するのと比較して、「長所伸展」にはある種の“精神論”がまとわりついていますが、いっぽうで「ブランド」とは“想い入れ”であるとみなされることに意を強くしました。
5)Eco-branding:
ここはいわずもがなの“到達点”となります。PDCAに倣っていえば、それはスパイラルアップのための「出発点」でもありますので、その点で“継続的改善”を強く意識したものと言えます。